「石破降ろし」65%が反対 自民支持層◇時事通信8月世論調査(下)【解説委員室から】

Posted by bangin_hood@yahoo.co.jp on 2025年8月16日

時事通信社の8月世論調査によると、7月の参院選を踏まえ、石破茂首相は辞任すべきだと「思わない」(39.9%)が「思う」(36.9%)をわずかに上回った。ただ、自民党支持層に限ると、「思わない」65.9%に対し、「思う」は24.6%。反対派が賛成派を圧倒した。(時事通信解説委員長 高橋正光)
賛成24%、党内抗争に冷ややか

 調査は8~11⽇に、全国の18歳以上の2000⼈を対象に個別⾯接⽅式で実施。有効回収率は56.9%

 ⽯破茂政権は昨年10⽉の衆院選に続き、参院選でも与党で過半数を維持できず、国⺠ の信任を得られなかった。続投した⽯破⾸相は、「民意を軽視した」と言える。

 一方で、大敗した参院選の総括もしない段階で、裏金事件を引き起こした旧安倍派ら党内の非主流派議員を中心に、総裁選の前倒しを求める「石破降ろし」が繰り広げられている。調査結果からは、自民党支持者の多数が、こうした動きを冷やかに見ていることが読み取れ、党内抗争が長引けば、8月調査で1年3か月ぶりに16%を切った同党の支持率(15.7%)がさらに低下する可能性が高そうだ。

 参院選で同様に敗北した公明党の支持層は、自民支持層以上に「石破降ろし」に懐疑的なようだ。辞任すべきだと「思わない」が71.4%で、「思う」はわずか14.3%。